ルックスケア研究会のご紹介
ルックスケア研究会は、外見に関する支援を通じて、障害や疾病をもつ方々・それが予想される方々の生活の質(QOL)や社会参加を支えることを目的に活動しています
医療・保健・福祉・教育などの多職種の専門職に加えて、当事者やご家族、支援に関心のある方々も共に学び合い、実践と研究を深める「開かれた研究会」です。
本研究会では、日本ルックスケア医学会の定義
「疾病、傷害、事故などが原因で自分自身のルックス(見た目)に自信を失った人のために、専門分野からのサポートにより再び自信を取り戻すことを目的としたケア」
を尊重しながら、以下の4つの視点を加えた独自の定義を掲げています。
◆ 研究会としての4つの視点
- 当事者や家族と専門職が支援方法を共に検討すること
- 外見を整えることが困難な方も対象とすること
- 日常生活でも継続できる形で実践を支援すること
- 外見支援を通じて社会参加や役割の再獲得を目指すこと
このようにルックスケアを単なる美容行為ではなく、「心の回復」や「自己効力感の向上」「生活の再構築」へとつなげる支援として位置づけています。
外見の悩みや困難さを抱えるすべての方にとって、ルックスケアが生活の中で自然に根づくよう、研究・教育・臨床の場から多角的なアプローチを展開していきます。
※ルックスケアが支援する「外見を整えること」とは、性別や年齢を問わず、その人らしい見た目や表現を支える行為全般を指します(例:髪型、化粧、服装、補装具の工夫など)。
【補足解説】
この定義は、日本ルックスケア医学会の定義を尊重しながら、以下の点を重視して再構成されています。
◎共に考える支援
専門職主導のケアではなく、当事者・家族との協働によって、その人にとって意味あるルックスケアを実現します。
◎整えることが困難な人への支援
疾病・障害・加齢などにより外見のケアが難しい人々にも支援の手を届けることを明示しています。
◎日常生活でも継続できる支援
医療従事者が常にそばにいなくても、日常生活の中で当事者自身や家族が継続できるよう、支援方法を設計します。
◎社会参加へのつながり
外見を整えることが、心理的な安心感だけでなく、人との関わりや社会的な役割への一歩になることを大切にしています。
この定義は、リハビリテーションの実践現場において、外見支援を根拠ある介入として正当に位置づけるための土台となります。
ルックスケア研究会への入会について
ルックスケア研究会では本研究会の目的に賛同していただける、また本研究会を利用して学びを深めたい方へご入会をお勧めしております。
入会することで研修会参加費の割引やその他会員限定の講習会など様々な特典がございます。ご興味ある方はぜひご入会ください。